現存するかつての江戸城外堀から尾根地形を駆け上がるように坂の周辺にできた、古き良き江戸風情が残る街、神楽坂。老舗の和菓子店や料亭、フレンチレストランやブランジェリーまで、さまざまな商店が軒を連ね、多くの人が行き交う活気あふれる街です。東京の6花街のひとつとしても知られ、メインストリートから入った石畳の路地裏にも、多くの名店が隠れています。そんな神楽坂ですが、近年はフランス人がとても多く集まる街としても知られています。フランス人学校があることに加え、古い石畳や小さなお店が多いところなどが、パリのモンマルトルの街並みを彷彿とさせるのだそうです。古き良きものと新しいもの、異国の文化との調和、それが神楽坂の魅力です。
毘沙門天は古来よりインドで信仰されてきた財宝の神。別名、多聞天とも呼ばれているこの神様は、“願い事を多く聞いてくれる”神様としても知られています。
千代田区富士見町と新宿区神楽坂をつなぐ早稲田通りに架けられた橋。今から400年近く前、寛永13年(1636)に阿波徳島藩主蜂須賀忠英(はちすかただてる)によって建設されました。牛込橋の親柱の上の隅櫓(すみやぐら)の飾りは、江戸風情を感じさせます。外堀付近にある遊歩道は桜の名所としても有名。毎年、桜が満開に咲き誇る春には皆でお花見に出かけています。
神楽坂に数ある横丁のなかでも最も大きな横丁。おしゃれなお店が多いと評判です。昔ながらの佇まいを残す、古くからのお店が多い一方で、フレンチやイタリアンなどモダンな雰囲気のお店もたくさんあります。かくれんぼ横丁や芸者新道にもつながっています。
神楽坂仲通りと兵庫横丁を結ぶ横丁で、その名の由来は「お忍びで遊びにきた人を後ろからつけてきても横に入られるとわからなくなる」ことだそう。黒塀に囲まれた料亭などが軒を連ねる、江戸の佇まいを今に伝える、最も神楽坂らしい雰囲気を保っている路地のひとつとも言われています。
神楽坂のメインストリート。夏に行われる神楽坂まつりの阿波踊りは、2日間でおよそ20連(グループ)が神楽坂通りを練り歩き、多くの見物客で賑わいます。毎年わたしたちも浴衣でお祭りに参加して、地元の人たちとの交流を楽しんでいます。